子宮頸がんのステージ3Bの診断と治療方法の体験談【放射線治療編】

こんにちは、デリコです。^^

まえおきとして・・・

デリコ通常

私の場合は、子宮頸がんステージ3で診断も治療アメリカでの話です。やった治療自体はスタンダードと言われる標準治療ですが、日本ではすぐに手術となる傾向にあるという印象です。でも、実際には、手術も放射線治療も抗がん剤治療も自分で決められるということを心の片隅において、最後は自分で治療のやり方を決断する助けになれば嬉しいです。^^

子宮頸がんのステージ3Bという診断と治療方法の概要

診断に関しては、ドクター次第というところがかなりあると今は思います。だからセカンドオピニオンをいろいろな人がすすめる理由です。私もセカンドオピニオン賛成派です。

ドクターに関するアメリカと日本の違い

主治医のドクターはいるんですが、放射線治療になると放射線治療の専門ドクターにバトンタッチします。行くオフィスも放射線専門の病院です。主治医は、放射線治療の間は、6週間のうちの真ん中あたりに一度経過観察の診察で会っただけでした。抗がん剤は放射線科と同じ病院の別の階でしたしね。いろんな意味で、医療の現場もアメリカは合理主義だと感じました。放っておかれたので、今もあまり主治医に情がありません(苦笑 嫌いではありませんが、頼り切りでもないって感じです。私にはプラスに作用しています。^^

デリコ困った

私の場合、後でみた書類からは子宮頸がん ステージ3Cとなってましたしね(汗
(日本の病院などの治療の説明リーフレットなどには3Cはない場合もありましたので。)

告知の際には、ステージ3としか言われませんでしたし、さらに別のカテゴリーがあるとは知りませんでした。参考記事:デリコががん告知されたときの話

ただ、ガイドラインを確認すると、ステージ3は大抵は、まず私と同じような放射線と抗がん剤の併用治療を行うようです。

どうしてステージ3という診断がつくのか、ドクターが言っていたのは、私の場合ですが

  • 初期ではない。(がん細胞が腫瘍となって成長している)
  • 最大の腫瘍のサイズが大きい。
  • リンパ節の方にも拡大している可能性がある。

という手遅れではないが、転移のリスクも高く、割と急を要する事態であるってことですね。

そして、子宮頸がんのステージ3の診断を受けて、治療方法についての概要説明がありました。

  • 腫瘍が大きく切った時のリスクが大きく手術はできない
  • 放射線治療と抗がん剤治療を6週間かけてやる
  • この治療は手術と同じ成果が見込めるとのこと。手術で腫瘍を取り除いてしまうように、腫瘍を消し去ることを目的に行う。

というものでした。

証拠の写真とか見せられないで、口頭でサクッとこんな説明をされました。

具体的にどんな治療になるのか、副作用については、別の日に担当者から説明があるので、と診察日の予約を決めてこの日はあっという間に診察は終了しました。

それでは、今日は治療の中でも、放射線治療について詳しくお話していきます。

子宮頸がんのステージ3で腫瘍が6㎝弱と大きかった私の場合

ステージ3というのは、進行がんと呼ばれるもので、ステージ1や2の初期のがんと言われるものよりは、成長の速さも早いと言われ、人によっては恐れてしまうステージです。

手術で幹部を刺激する(切るので)と余計に暴れだす(広がりやすくなるなど)という可能性があるそうで、手術ができないケースと言われました。

それで、この放射線治療+抗がん剤を並行してやる治療の、放射線治療がメインの治療となりました。

抗がん剤はサポート的にこの放射線治療と並行して行いました。これは世界標準の治療ということでアメリカだからというわけではありません。(NCCNのガイドラインを参照)

抗がん剤の話は別にするとして、このページでは放射線治療のみにフォーカスしてお話します。

子宮頸がんのステージ3の放射線治療の概要

  1. 毎日通って外から放射線を当てる治療を平日毎日5週間(25日)行う。週末はお休み。
  2. 5週間の最後の方で、直接膣内に器具を挿入して、患部に放射線を当てる。(回数は日程付近で決定だが、多くて5、6回。)

①外から放射線を当てる治療(25回)

これは、毎日予約の時間に行って、台の上に寝て、自分で下半身に履いているもの下着も含めて所定の位置まで下して(上からタオルをかけてくれる)10分程度、大きな機械で当てられる。

担当ドクターではなく、放射線技師のチームで行う(毎回誰がやってくれるかはわからない)。痛みなど何もない。

ただ、膀胱がダメージを受けないよう、また治療効果が最大になるよう、膀胱に尿を貯めた状態で照射の治療を受けることがのぞましい。

予約の時間帯によるけれど、前もってお水を飲んでいく必要がある。

日本では、具体的な説明をしてくれるらしいがアメリカでは、とにかく水を飲んできてね、と言われただけで、タイミングが最初はつかめず苦労した。

飲み過ぎてトイレが我慢できなくなって寸前でトイレに行くハメになったり。それでも仕方ないのでまたそこから水を飲んで対処。

担当ドクターには、毎週月曜日に治療の後会って、副作用の報告、困っていることがないかなどのヒヤリングがあった。

副作用

放射線治療の副作用は下痢の一点だった。毎日続き、治療の後半は特にひどくて、ひどい日は朝から10回以上トイレに行った。毎回水様便。

市販の薬が効かず、ドクターが強い薬の処方箋を出してくれ、それはよく効いたけれど、強い薬でただ止めてるだけで、便が出ないのもまた苦しいので、あまり飲みたくなく、途中でやめて、市販の薬に戻した。

下痢は、治療が終わってからも続いた。下痢がスタートしてから治療中は毎日続。後半(治療開始から2週間くらい)は本当に肛門付近の痛みもあり辛かった。

②内部から放射線を当てる治療

私の場合、あまりに下痢の副作用がひどくて、最後の方は脱水症状になってしまったので、放射線のドクターが1泊で泊まりでの治療を提案してくれた。

これを各2回の照射の予定で2日にわけて行った。1回目と2回目の間の期間は10日ほど(初日の午後と翌朝それぞれ1回ずつの照射治療)⇒※日本では日帰りらしいですね(汗

内部照射の手順(簡単に)

朝、入院する病院へ行き、膣内に設置する器具を入れるために全身麻酔で行った。コレに関しては担当ドクターが行う。(日本は麻酔をするかは要確認)

その日の午後と、翌日の朝に1回ずつ、放射線を直接患部に10分以内あてる治療が行われた。これも担当ドクターが行う。

治療後の話【デリコの感想】

朝の器具の設置は全身麻酔をするので、痛くもかゆくもないが、目が覚めてからが最悪だった(涙

痛みではなく、膣内の不快感がハンパなかった。膀胱も常にトイレに行きたい感覚があって、バッグがつけられてトイレも行けないが、ほぼ背中を起こすこともやってはダメでほぼ寝たきり。

午後の治療が終わったら、ただ不快をやり過ごす時間になった。それを装着したまま一晩明かすことになり、えーーーーと思ったけれど、幸い、夜になったら不快感が減ったので眠れなかったけれど、平穏に過ごせて良かったと思う。2回目の時も変わりなかった。

治療自体は、やはり寝ているだけなので問題なし。最後の治療が終わるとすぐにドクターが膣内に設置した器具等を取り出してくれた。スッキリ感もハンパなかった(苦笑 2回目の最後の最後では、終わった~~~と安堵で涙がでた。

涙の理由

最後の治療が終わって、治療台からベッドへ私の身体を移動するのに、放射線科の手が空いてるスタッフがヘルプにきてくれるんですが、最後に、卒業証書のようなものを手渡してくれて余計に泣けてしまいました。もう二度と会うことはないけれど、それぞれ関わってくれた放射線技師のみなさんのことは一生忘れない、と思ってます。底抜けに明るく接してくれたみなさんでした。^^

以上、ステージ3だった私の子宮頸がんの放射線治療体験談でした。

子宮頸がんステージ3の診断が出ても標準治療には否定的だった私

この告知を受けた時点では、まだ標準治療はやりたくない、と考えていました。(ドクターには一応やります、と返事しましたけどね。)

正式にドクターがステージ3だと私に告げた時、夫はちょっと涙ぐんでましたし、大変な事態なのだ、ということは理解していました。

私1人の身体じゃないな、と悟ったのもこの時です。

ただ、母を早くに亡くし、父もがんで逝ってしまった私にとって、標準治療だけががんを治すとは思えずにいたのです。

でも、ここまで書いてきたように、私は標準治療を受ける選択をしました。

私の中でかなりキーワードとなる話で、このことに関しては、治療を選んだ理由など、長くなるのでまた別の記事でお話したいと思います。