子宮頸がんの放射線治療の後遺症の体験談「放射線性大腸炎」【前編】はじまり~貧血まで

こんにちは、デリコです。^^

このページでは、子宮頸がんの放射線治療をやった場合の後遺症ということでお話していきます。放射線性大腸炎と呼ぶそうです。

子宮頸がんの放射線治療の後遺症の体験談「放射線性大腸炎」【後編】

出血のスタートは治療終了4ヶ月後

がん治療は2020年の2月中旬で終わったのですが、6月から少しずつ出血がスタートしました。大腸が思いのほかダメージを受けていたようです。

デリコ困った

調べたら「放射線性大腸炎」というものらしく、放射線治療者の20%くらいが発症するとなっていて、その20%になってしまったんだな、という感じです。

便は、固形のものと下痢が半々くらいで日々を過ごして、時々血が混ざっているような状況でした。大腸がんとかの心配もありましたが、なんとなく直感でがんではないな、と思いました。

この間にCTスキャン検査があったりしましたが、そういう異常は見つかっていなかったからです。

少しずつ出血の様子が変わっていった

まず2ヶ月くらいは様子をみていましたが、ある日、お買い物へ行って帰りにトイレに寄ったら、生理の時に時々出てくるレバー状の血の塊が3センチほど出てきて「ギョッ」としました。

今までは、液体だったり、粘膜っぽいものも小さい粒状のものが出てきてる感じだったので。

それでいよいよドクターにかからないとダメかな~と思い、主治医に相談して大腸専門のドクターを紹介してもらい、8月に診察の予約を入れました。

ドクターの診断はやはり放射線性大腸炎

結局、その時に触診で中をみてもらい、私が調べた通りの診断結果「放射線性大腸炎」と言われました。

そしてその出血を止めるための薬ということで、お尻の穴から挿入する粘土質のようなアホみたいに高額な薬を処方されます。

デリコ怒る

最初1ヶ月使うものが400ドル(4万円相当)と薬局で言われ、びっくり(汗

一旦、家に帰って夫と話をしようと薬は受け取らずに帰ってきたくらいです(苦笑

デリコ通常

その後、保険会社に電話をしたところ、なぜか「割引クーポン」のようなものを出してもらえることになり、半額程度下がって230ドルで購入することになりました。

ほとんどがんになるまで病院いらずだった私なので、いろいろ驚くことばかりです(汗

バカみたいに高額な薬は効果なし

デリコ困った

結局、1ヶ月間高額な薬をきっちり使ったのですが、あまり変化はありませんでした。

実は、ネット上でもこの「放射線性大腸炎」は治りにくいケースも多く、またコレと言った治療方法がない、とどこを探しても書いてあったんですね。

だから時間が経たないと治らないものなのかもしれない、と半ば私自身もドクターへ相談するモチベーションもダダ下がってしまいました。

薬が切れたけれど、ドクターへ行く気が起こらず、それで9月からまた4ヶ月ほど放置しておくことになります。

デリコ泣きたい

そうしたらなんと貧血で救急へ行く羽目になってしまいました(涙

毎日少しずつ出血したため血が足りなくなった

放っておいたら12月の10日くらいに頭痛が起きたり、疲れやすくなってきたんです。

確かに唇も紫色っぽく、手とかも血の気がちょっと足りないかな~という状態。

最終的には、朝起きたらちょっと目がちかちかしてうまく見えなくて、初めてなった症状だったのでこれはちょっとヤバいと感じ、これもおそらく貧血の症状だと私は思いました。

夫は、もっと違うもの(転移とか)よからぬことばっかり考えたらしく、貧血だという私の意見は全く受け付けてくれませんでしたけどね(苦笑

いよいよ重い腰を上げて病院へ

ひとまず、まだ運転もできそうだったので近くの救急よりはもう少し緊急度が弱い人がでも早く看て欲しい場合に行く「アージェントケア」へ行き診てもらいました。

でも結局そこでは、十分な検査ができない、ということで「ER」へ行くようにと言われてそのまま自分で運転して行きました。

そしてERで見てもらった結果「貧血」で「ヘモグロビンの数値が低すぎるので輸血が必要」となってしまい(苦笑 そのERは病院の設備がないところだったので、そのまま輸血のために病院のある施設へ救急車で運んでもらいました。(自分は運転できそうだったのですが、ドクターストップがかかってしまいました(汗)

病院で2パック(1パック200CCくらいの血液)を輸血した

そこまで病人でもない私は、血が足りないだけで、頭がちょっと痛いくらいで話をするくらいはでき、同乗してくれた救急車のスタッフの女性と病院へ着くまでいろいろおしゃべりしました。

病院へ着いた時はもう夕方の7時近く。めちゃ陽気な看護師のおばさんが入ってきて泊まりになる予定だったので、救急車といい、ナースも良い人で嬉しかったです。^^

血が足りないだけのまずまず元気な私は「お腹空きました」とまずナースに訴えたくらい(笑 出てきた食事はハムサンドかなんかでしたけどね~。

ただそこからが長くて、血液が届いたのが夜中の2時くらいでそこから4時間くらいかかって朝方まで1回目の輸血となりました。そこまでなんなく起きていたので、輸血が始まったら爆睡してました。

目覚めたらちょうど輸血が終わっていて、様子をみて数値を測ってもう一回やるかどうか朝くるドクターが決めるという話でした。(なにしろ到着が夜だったから、ドクターの指示だけでナースがケアしてくれたわけです。)

朝方にナースが「だいぶ顔色がよくなったわ。来たときは青ざめてたから。」と言ってくれて嬉しかったですね。

結局、1回では、まだヘモグロビンの数値が足りなかったらしく、もう一回やることになりました。2パックも輸血してもらったのです。大切な血液大事にしないといけないな~なんて考えてましたね。

そして、2回目が終わったら帰れるかと思いきや、どうも輸血がスタートした最初に血圧が少し下がるのをナースとドクターが気にしていて、もし血圧が低いままだったらもう一泊しましょう、と言われていたので「絶対帰りたい!!」と願っていたら、血圧は正常値になり、なんとか夕方の明るいうちに帰れることになりました(笑

夫に迎えに来てもらいERに車を置きっぱなしだったので、ERからは自分で運転して無事に自宅に帰ってきました。

貧血騒動での入院は、1泊2日で幕を閉じました。

まとめ:放射線性大腸炎になる確率は少ないけれど放射線治療の後遺症としてリスクは知っておく

結局、生理程度の出血なので、放置してしまったけれど、ある程度のところで悪化は止まっても、数日おき、ひどいと連日だったりします。(執筆時もほぼ同じ状況)

出血というよりも、大腸が大きなやけどを負ってただれた状態で、粘膜が剥がれ落ちているという感じです。それにともなって当然出血するというところです。

日本はアメリカよりも放射線治療を専門にしたがんのドクターが少ないというのもあるらしいのですが、放射線治療を受けるかどうかはこの辺りの後遺症もよく考えて決めた方がいいですね。

放射線治療の代償としては、生まれて初めて輸血をする羽目になってしまったので(本当は輸血なんてするもんじゃないなんて説もあり)十分反省して、すぐに家庭医を探して、輸血後のフォローアップもあるし、貧血のための対処をしてもらうことにしました。